〜1989年3月17日〜
(札幌)→稚内・・宗谷岬・・稚内→
「天北回り」→名寄→「深名線」→深川→札幌
急行『利尻』は6:00、
鉄道最北端の地「稚内駅」に到着しました。
早速入場券を購入です。
すると「入場券」のほかに・・・
こんなのもらいました。「最北端到着証明書」です。
ここからはタヌキくんに「レンタカー」を借りてもらって「宗谷岬」に向かいます。
駅前の「レンタカー」の店が開くのは8:00。駅の待合室で待つ事にしました。
しばらくして、イヌくんが、「あっ、アイマスク忘れた!」
彼の旅の必須アイテム、「アイマスク」を『利尻』の車内に忘れて来たのです・・・。
イヌくんはすぐに駅員さんに忘れ物の届出をします。
私も過去に忘れ物をした事があるのですが、
こういう時は、イヌくんの様にすぐに届出をした方がいいです。
それがたとえ小さなものでも、諦めがつくのならいいですけど・・・、
駅員さんはすぐに、各方面へ連絡を取ってくれます。
それでも見つからなければ仕方がないですが・・。
知らない人に持って行かれたり、「鉄道忘れ物」なんかで
売られているよりはよっぽどマシです。それにあとで
「やっぱり聞いとけばよかった。」なんて思いたくないですし・・・。
で、駅員さんの話によると、イヌくんの相棒を乗せた『利尻』は、
南稚内の客車区に回送されていました。探してもらえるという事なので、
あとは駅員さん達に任せましょう。
気を取り直して、日本最北端の駅で記念写真です。
・・・それにしても、傾いてる写真、多いなぁ・・・
レンタカーを借りて、いよいよ最果ての地に向かいます。
天候は「曇り」、時折みぞれまじりの雪が降っています。車で約30分・・・
「とらねこ」・「ウサギ」・「イヌ」・「タヌキ」・「キツネ」の5人はついに、ついに・・・!
日本の最北端
宗谷岬に足跡を残しました!
私とウサギくんはここまで10日もかかりました。(あちこちウロウロしてたのもありますが・・・)
だから余計に「さいはての地」に立った事を感動してしまいます。
もちろん鉄研チームと一緒にこの地に立てた事も・・・。
私以外、他の4人も大はしゃぎです。
岬のお土産屋さんで
「最北端到着証明書」が
売っていたので買いました。
ちなみに100円です。
売店のおばちゃんに
今日の日付のハンコを
押してもらいます。
全員で記念写真です。バックの海はなんとなく寂しそうです。
春風吹くのはまだまだ先のようです。
でも私たちは異様にはしゃいでいます。
みんな写真撮りあったり、あちこち動き回っていました・・・。
多分周りからもへんな目で見られていたかも・・・
なぜ周りからへんな目で見られているかというと・・・・、
恐るべし、キツネくん・・・。
キツネくん・・・あんたって奴はぁ〜。
キツネくんの事です・・・北海道に来る前から、
これを狙ってたに違いありません・・
ええっ、きっとそうです。そうに違いありません・・・。
そうゆう私も・・・、
半袖姿で記念写真です。
最果ての地で、うしろ姿がキマっています・・・って、おいコラ、ウサギくん・・・。
さきほど立ち寄った売店からは、演歌の『宗谷岬』がエンドレスで流れています。
さいはての地で感慨にひたったり、大はしゃぎしたりで・・早くも帰りの時間が来てしまいました。
私たちは「稚内駅」に戻ります。
駅に戻るとイヌくんは駅員さんに駆け寄り、「アイマスク」がどうなったか問い合わせます。
イヌくんの「アイマスク」は無事に南稚内の車庫から戻って来ていました。よかったです。
これでこの先、イヌくんの安眠は約束されました。
それなのに急行『天北』に乗った時の事、
名寄本線同様、あまり覚えていません・・・。
んー、無念。
稚内からは急行『天北』に乗って
途中の「名寄」まで戻ります。
急行『天北』は
南稚内から音威子府まで「天北線」を経由し、
音威子府から再び宗谷本線を走ります。
「天北線」もこの春廃止になった路線です
急行『天北』でもらった乗車証明書です。
車内で購入したオレンジカードです。左は名寄本線に乗った時に購入したものです。
稚内から3時間、ようやく名寄に到着。直前まで寝ていました。
私とウサギくんだけだと、当然乗り過ごしていたでしょう。
5人揃ったおかげで、そんなミスはもう起こりません。
名寄からは「深名線」で深川に抜けます。「深名線」もまた、廃止になる路線です。
当時の時刻、名寄発朱鞠内ゆき、8:11、16:00、18:55・・・1日3本しかありません。
朱鞠内からでも1日5本という、超ローカル線です。しかもこの時期この付近、北海道の中でも
かなりの豪雪地帯で、積雪が車両の高さ以上になります。保守の方が大変です。
私たち5人は、貴重な16:00発に乗車します。最終の1本前です。(笑)
名寄を発車してしばらくしてトンネルを抜けると、名物「雪の壁」があらわれました。
列車の車高よりも高い雪の壁が続き、他の景色が見えません・・・。
「雪の壁」が低くなってくると、列車は「朱鞠内(しゅまりない)駅」に到着です。
現在はほとんど残っていない
『腕木式信号機』を
見つけました。
待ち時間に記念写真です。
ホームではしゃいでいると・・・、
ずぼっっ!!
線路に落ちました・・・。
上の「記念写真」を見てもらえばわかると思いますが、
積雪でホームの端と線路の境目がまったくわかりませんでした。
ホームでは、はしゃがないようにしましょう・・・。
少ない停車時間でも入場券は忘れず購入します。
5人揃った事もあり、『鉄研パワー』炸裂です。
19:00、列車は深川に到着。すぐに乗り換えて札幌に戻ります。
札幌に着くと、先日泊まったカプセルホテルに宿泊。大浴場で汗を流した後、
それぞれの部屋に・・・?(カプセル)。カプセルの中には小さなTVが付いていて、1時間100円です。
当然、(ホテルのTV+若い男)×一人部屋(カプセル)=いかがわしいビデオ鑑賞会
という非の打ち所のない方程式が、私たち5人の中に成り立ちました・・・。
そんな事はともかく久しぶりのテレビです。普段の生活でテレビは欠かせませんでしたが、
無ければ無いでなんとかなるものです。
しばらくしてからイヌくんが、私がいかがわしいビデオを観てるかどうかを、
わざわざチェックしに来ました。・・・まったくスキがありません・・・。