−1987年3月30日−
(キャシャ−ンさんにお借りしました)
前置きが長くなりました。いよいよ出発です。
私こととらねこ・ウサギ君・イヌ君・キツネ君・タヌキ君の
5人は、大阪を出発、普通列車を乗り継ぎ、ひとまず名古屋を
めざします。私達はこれまでも鉄道研究部で乗り回しをやっていたのですが、 『青春18きっぷ』利用なので、ほとんどが
「日帰り」でした。今回は特急列車が利用できるので、
みなさんテンションもあがっています。
一番左に写っている人物は私達『鉄道研究部』の後輩です。 彼らは「18きっぷ」で歴史の瞬間を越えるそうです。
彼ら達とは途中の名古屋まで同行します。
(この写真はキャシャ−ンさんにお借りしました)
名古屋駅に着きました。
停車していた特急「しなの」の車体に、
今まで当たり前の様に見ていたJNRマークが・・・。
もうすぐ見られなくなるのでしょう。
名古屋駅ホーム端のきしめん屋の前で記念写真です。
ウサギくんが隠れてしまっていました。
(この写真はキャシャ−ンさんにお借りしました)
0番線をDD51が通過して行きました。今もこのホームを
『0番線』と呼んでるんでしょうか?
○番線・・○番のりば・・ホームの番号は基本的に駅本屋
(駅長室)に近い方から1番、2番と付けられています。
その後、1番線よりも駅本屋に近い方にホームが
設置されたりすると、0番、−1番と付けられています。
ホームが増えた時になぜ1番、2番・・・と
書き換えないのかというと、乗客の混乱を避ける為というのもありますが、 運転上の都合というのもあったらしいです。
○番線という呼称は、旅客案内上の呼称と、運転上の呼称というのがあるらしく、
例えば京都駅の2番線は、運転上では4番線だそうです。で、ホームが増えたり
減ったりしたからといっていちいち変更していると、規則やら何やら全国規模で
変更しないといけないそうで、輸送にも支障が出る可能性があったからだそうです。
でも最近では乗客にわかりやすい様に変更されたり、橋上駅舎の様に駅本屋が
真ん中にある駅も増えて、各鉄道会社独自で決めているのが現状の様です。(3へぇ)
『0番線』・・・関西ではあまり聞かない呼び名なので、とても珍しく思っていました。
うんちくを語っている間に
豊橋に着いてしまいました・・・。
ここで飯田線に乗り換えます。
12:10、私達5人を乗せた列車は豊橋駅を発車。天竜峡へ向かいます。
飯田線は、豊橋から長野県の辰野までの195.8km、中央アルプスと南アルプスの
谷間に沿って結ぶ山岳路線です。この路線の印象は、とにかく駅が多い!。走り
出したかと思えば、すぐに次の駅に着く、の繰り返し。辰野まで195.8kmしかないのに
所要時間は6時間以上かかります。表定速度30km/h前後、私鉄の各停並みのスピードで
走っています。とにかく駅が多いので「のんびり」という感じはありませんでした。
15:36、ようやく天竜峡に到着です。
飯田線のほぼ中間です。
ここで岡谷ゆきに乗り換えます。
165系が止まっていました。
1985年3月のダイヤ改正で、
「急行列車」が大幅に廃止され、
余剰となった急行形車両が
普通列車に使用されています。
現在ではこの165系もなくなってしまいました。
乗換えの待ち時間にみんなで記念写真です。
(この写真はキャシャ−ンさんにお借りしました)
しばしの休息をとって15:57、天竜峡を発車。再び走って停まっての繰り返し。
ただし天竜峡からは165系に替わり、すこしゆったりです。
少しずつ車窓が暗くなってきました。
周りの山が高いので、陽が当たらなくなると
とても暗く感じます。豊橋から4時間余り、
最初はみんな、車両間を行き来したりして
はしゃいでいたのですが、
辺りが暗くなるとともに、
静かになってしまいました・・・。
急行「かもしか」と列車交換です。
飯田線内は「快速」で運転しているはずなのですが、
幕が「急行」のままでした。
当時は「窓」が開く車両が多かったので、
こういう撮り方をよくしていました。
古い写真を見ると、こういった写真が
たくさん出てきます。列車交換のたびに、
いちいちホームへ降りなくてよかったので楽でした。
(ただ不精なだけ?)
18:50。辰野に到着です。
陽もとっぷり暮れてしまいました。
飯田線はここで終点ですが、
列車はここから中央本線に入り、
岡谷まで走ります。
豊橋を出発して6時間。
ついに岡谷に到着しました。
本当に長かったです。
しかし、長い時間お世話になった
165系の余韻に浸ることも無く、
すぐに乗り換えます。
私達は松本へ行かなければならないのですが、
一旦、上諏訪へ寄り道をします。
なぜ、寄り道をするのかというと・・・。
そうです。
この「駅露天風呂」に入るためだったのです。
当時、国鉄では『一駅一名物』なるキャンペーンがあり、
この「上諏訪駅」では「温泉」でした。
「駅露天風呂」が出来る前から、
「上諏訪駅」には温泉が引いてあったらしいのですが、
『一駅一名物』キャンペーンが始まった時に、
駅のホームに露天風呂を作ってしまいました。
ホームにあるので、乗車券を持っていれば
無料で入れました。持っていなくても、
駅で入場券を購入すれば利用できました。
現在は「足湯」に改築されています。
上諏訪駅に到着するや否や、
「駅露天風呂」に直行です。
中は決して広くありませんが、お湯もいい温度です。
上を見上げるホーム上屋が見え、かろうじて「露天風呂」と
いった所でしょうか。雨に濡れる心配はありません。
こういうお風呂は私達にとって、とても助かります。
普段乗り回しの旅に出ると、「宿」に泊まる事が少ないので、
どこで「お風呂」に入るかが重要なポイントであり、
計画を立てる時に一番悩む所です。
「お風呂」中心に考えてしまうと
移動に制約が出ますし、
「移動」中心に考えてしまうと
「お風呂」に入る時間がない・・・。
今回の旅行では、いい時間に「お風呂」に入る事が出来ました。服を着ればすぐに
列車に乗れますし、なんといっても「タダ」ですし。ほんと今回の計画はナイスでした。
駅露天風呂の前で記念撮影です。
(この写真はキャシャ−ンさんにお借りしました)
しばらくして私達は、再び列車に乗り、松本へ向かいます。
温泉でサッパリして、明日の準備も万全です。
松本駅に着きました。
隣のホームに特急「あずさ」が止まっていました。
183系の「あずさ」も、今ではとても懐かしいです。
ここから急行「アルプス」に乗って、
新宿に向かいます。
急行「アルプス」発車まで
待ち時間が3時間ほどあるので、
夜食の買い込みの為、一度改札を出ます。
駅前に出ました。しかし、時間が遅かったのでしょうか。商店街の灯かりが灯っていて、
とても明るかったのですが、店はほとんど閉まっており、人が全く歩いていませんでした。
しばらく街を歩き、とりあえずジュースとパンを買い、駅に戻ります。そんな中・・・
イヌくんがウサギくんに・・・・。
「ビー○飲もか?」 と誘っています。
旅に出ると開放感の為か、気が大きくなってしまいます。
普段出来ない事をやってみたくなります。
ウサギくんはその話に乗りました。
イヌくんは350円を自動販売機に投入、ビー○を1本購入しました。
どうやら2人で分けて飲むようです。
心なしか2人はわくわくしているようで、顔がニヤけています。