とらねこの鉄道写真館

国鉄最後の日



盛岡に着きました。乗客が新幹線から一斉に飛び出します。
もうイヌくんとキツネくんを見失ってしまいました。

イヌくん・キツネくんのスーパーダッシュ

後ろからどんどん押されながらも、負けじと「はつかり」へ向かいます。
案の定、他の人達も同じ方向に走っています。周りの景色なんか見る余裕すら無く、
どうやって「はつかり」までたどり着いたのか全く覚えていません。

特急「はつかり」


とかなんとか言いながら、
どさくさの中で撮った1枚です。
   フレームの中に変な物が写りこんでしまいました・・・。
「はつかり」のヘッドマークが
とても懐かしいです。
しかも583系です。

車内に入るとイヌくんとキツネくんが、
満面の笑顔で1ボックス確保していました。
とりあえず作戦は成功したようです。
あとで聞くと、乗換え客の中で2番乗りだったそうです。
さすがです。

タヌキくんとウサギくんも到着しました。ここでタヌキくんとウサギくんが、
先に場所取りに専念してくれた二人と交代し、私達が場所の確保。
二人は弁当を買いに行ったり、 写真を撮ったりする為にホームへ出ました。

一瞬で自由席は満席、通路も通れない状態になってしまいました。
イヌくんとキツネくんはちゃんと戻ってくる事が出来るのでしょうか?

窓越しにホームの案内板を見てみると、この「はつかり」の後にも、
続行で「臨時」が出ていました。この日、こういった「臨時列車」
全国で何本走ったのでしょうか?

イヌくんとキツネくんが戻ってきました。
やはり戻ってくる時、何かあったようで・・・

乗せてください。お願いします

駅員さんに止められたそうです。

9:31特急「はつかり3号」は無事(?)に盛岡を発車。
青森に向けて、東北本線を北上します。
今乗っているこの583系。この車両も「お初」でした。
第一印象は・・「広くは感じないが、天井が高い」

座席交代の図

私達は5人、確保した座席は1ボックス、ということは1人座れません。
どうしたのかというと、タヌキくんのカメラバッグを使い、交代で座る事にしました。

チームワークです。

車内は大混雑、通路にも人が溢れており、トイレにも行けません。
行こうにも、通路で立っている人達の冷たい視線が集中していて
席を立つ勇気がありません。

突然ですが・・・

朗報です!!

ウサギくんが復活しました!

どうやら「超神水」に打ち勝ったようです。

過酷な試練を乗り越えた彼を見て、
なんだか一回り成長したような気がします。 (ウソ)




どこの駅なのか忘れましたが、
「国鉄バス」が停まっていました。
「国鉄バス」も今日限りです・・・・。
国鉄バス

特急「はつかり3号」は、解けきらない雪を被った山の中を走りぬけ、
野辺地を過ぎました。そこでイヌくんが行動を開始。トイレに行くふりをして、
デッキへと向かいました。もちろん次に乗る「たざわ」の自由席を確保するためです。
青森です。私達も降りる支度をします。
今回は新幹線の時よりはマシだろうと思いました。「はつかり」の車内で
周りから「青函連絡船」の話が聞こえていました。半数は「連絡船」に行きそうです。
「青森駅特別 『特急たざわの自由席ステークス』」(GU)の開催です。

イヌくんのロケットスタート

ゲートを飛び出したイヌくんは、特急「たざわ」に向かってロケットスタートです。
やはり「はつかり」に乗っていた乗客の約半分は、
連絡船で北へ渡るようです。ですから盛岡駅ほどの混雑はありませんでした。

盛岡の時と違って余裕があったからでしょうか・・・
私達の為に、わざわざ先発で自由席の確保に走ったイヌくんを追いかけず・・・


裏切りの絵

ホームの「駅そば屋」に走っていました・・・・。

イヌくんが怒るのも当然です。私達の為に一生懸命「仕事」をしてくれたのに。
私達もなぜ「駅そば屋」に直行したのかわかりません。イヌくんが席を離れてから
そんな打ち合わせもしていません。今だになぜイヌくんを裏切って「駅そば屋」に直行したのか・・・
しかも4人揃って・・・まったく思い出せません。イヌくん本当にごめんなさい。

青森駅に停車中の 特急「たざわ」

(この写真はキャシャ−ンさんにお借りしました)

発車の時刻がせまっていたので、うどんを食べただけで、写真を撮る間もなく、
特急「たざわ14号」は定刻で発車しました。

特急「たざわ」の車内は「はつかり」ほど混雑していませんでした。
ただ、自由席の客室通路にも人はいましたが・・・

あとで思い出した事なんですが・・・

特急「たざわ14号」には、
「やまびこ31号」「はつかり3号」のように続行の「臨時」がなかったと記憶しています。
私達の計画したルートは、それほど特異なルートではないので、
10万人の中にも同じようなルートを計画していた人はかなりおられたと思います。
「やまびこ31号」は東京地区からの始発、「はつかり3号」
「やまびこ31号」の接続なので、続行の「臨時」が仕立てられたのはわかるのですが、
「たざわ14号」に続行の「臨時」がなかったのは不思議でした。
関東地区から北上して「たざわ14号」に乗る人はかなりいると思ったからです。
実際、「たざわ14号」は自由席でも120〜130パーセントの乗車率といった所でしょうか。
「臨時」を仕立てるほどではありません。「国鉄」は今日の「たざわ14号」の乗車率の
度合いを把握していたのでしょうか。あらためて需要予測の凄さに感心してしまいます。

いつの間にか眠ってしまった私は、仲間の誰かに起こされました。もうすぐ秋田です。

次の列車は、17:10発 特急「いなほ14号」 新潟ゆきです。
特急「いなほ」はそれほど混んでなく、全員席に座る事が出来ました。
発車してしばらくすると陽は暮れてしまい、外の景色も見えなくなって
しまったので、いつの間にか眠っていました。

気が付くと新潟直前でした。3時間ほどでしたが、ぐっすり眠っていたようです。